2017年11月3日金曜日

陰湿な陰口 Covert Gossiping②

サイコパス人間から【理想化】され、愛情爆弾をバンバン投下されている間、僕たちはつい


世界1.サイコパス人間はまともだ。嫉妬深く、性悪で利己主義なのは、他のみんなの方だ。


との見方へと傾きがちだ。

まさかこんな人が本当にいたなんて。
信じられない。夢みたい。
そう思った途端、僕たちはこの「ソウルメイト」にまつわる新たな現実をあっという間に作り上げ、それを自分の中に定着させてしまう。


...そう、この人は素晴らしい。それは当たり前。
でも、他のみんなだっていい人ばかり。
もう、何もかもが絶好調で最高!


この段階でのあなたは、多分こんな調子で浮かれているはず。
だが、前回書いたように 、それほど素晴らしい人であるはずの「ソウルメイト」が、他の人々についてチクチクと棘のある言い方をするようになったら、要注意。
あなたの現実に亀裂が入り始めている。


【...彼/彼女は、正直で善良なひと。あの人が言うのだから、きっと他の人についての悪口にしたって、それなりの正当な理由があるに決まってる。あの人達、表では取り繕っているけど、陰では嫉妬心メラメラで、腹黒で、自分勝手なことばかり言っているに違いない...。】

まだ夢から醒めたくないあなたは、こんな理屈でもって自分を納得させる。
だって、もしその逆が真実だとしたら、それこそ一大事じゃないか。
嘘をつき、陰口を叩き、人を操る。
それがあなたの大好きな彼/彼女の真の姿だ...。
そんな話、到底信じられないだろう。


夢というのは、どっぷりとハマればハマるほど、脱け出すのがより困難になる。
この段階では、周囲の人全てがあなたにとっては「敵」に見えているはずだ。
まさにサイコパス人間の狙い通りになったんだよ。
サイコパス人間無しでの幸せなんて、絶対にあり得ない。
そう頑なに信じ込む程にまで、奴はあなたを追い詰めてしまったんだ。



でもね、「偽りの現実」って作り上げるのは簡単だけど、キープするのは大変なんだよね。
その現実を生きようと思ったら、何かと言い訳したり、弁明したりする必要がどうしても出てくる。まるで被告人になったみたいだ。
「それは違う」「そうじゃない」を口にする回数がやたらと増えていく。


サイコパス人間はそうした手口を駆使することで、あなたの目をくらませ、ざわざわと不安な気持ちを掻き立てる。
自分のことをほめ殺ししている目の前の人物こそが真の敵だというのに、あなたはそれにまだ気付かない。
あいつらの隠し方が巧妙だから、それも仕方の無いことだけど。


Copyright: https://www.123rf.com/profile_chainat / 123RF Stock Photo

別れ。

そして、そこからの回復。


立ち直る過程において、僕たちは世界1という偽りの見方と訣別する。
あれはファンタジーでしかなかった。
そう気付いた時、目の前に立ちはだかるのは現実という高い壁。
身も心もぼろぼろ。
まるで抜け殻のようにからっぽ。
希望なんて全て消えた。
あなたがそう思うのも無理も無い。
世界で一番大切な、非の打ちどころのない完璧なパートナーを失ってしまったのだからね。
しかも、周囲を見渡せば、どいつもこいつも信用ならない、底意地の悪い奴ばかり。


もう周りには誰もいない。
何一つ残されていない。


だが、やがて僕たちはなけなしの力を振り絞って、周囲の人々との間に少しずつ信頼関係を取り戻していく。


ここで思い出して欲しいのが、「いつもさん」。
ひょっとしたら彼らのおかげであなたの人生が一変するかもしれないよ。

「いつもさん」~The Constant~ 【1】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/02/the-constant-1.html

「いつもさん」~The Constant~ 【2 】http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/02/the-constant-2.html

「いつもさん」は、僕たちに「お互いを大切にする人」と一緒にいればどういう気持ちになれるかを教えてくれる先生だ。

上から目線で裁くような物言いをしない。

やたらと三角関係を作らない。

嘘の話を広めない。


そういう人々と時間を過ごすうちに、少しずつ気持ちがほぐれて、伸び伸びと振舞えるようになっていく。


Copyright: https://www.123rf.com/profile_piovesempre/ 123RF Stock Photo


全てのトラブルを遡ると、何もかもがたった一人の真犯人へと行き着く。
他の誰も悪くなかった。
悪いのはあいつ一人だけ。
僕たちにそれがはっきりと示される日がきっと来るはずだ。
そうなれば、あらゆることが収まるべき所に収まっていくだろう。


世界1が後退していくのとちょうど入れ替わるかのように、今度は世界2の物の見方がはっきりと前面に出てくる。


世界2.嫉妬深く、性悪で利己主義なのはサイコパス人間の方。他のみんなはまともだ。


結局、世界1は全くのデタラメだった。
あなたも、あなたのパートナーも、周囲の世界と敵対していたわけではなかった。
あなたにとっての敵は、かつてのパートナーだったサイコパスただ一人のみ。他の人は関係無い。
ようやくそれが明らかになった。


以前は嫌いだと思っていた人達とも、無事に仲直り。
ゴタゴタに巻き込まれた彼らのことを気の毒とさえ思える余裕さえ出てくるだろう。
まっとうな現実世界に身を置き、サイコパス人間の嘘八百から無事逃れられたことで、認知的不協和を感じることも無くなっていく。

認知的不協和:エンen転職 「転職大辞典」から引用。https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/14811/ 
「認知的不協和とは、人が自分自身の中で矛盾する2つ以上の確かな物事を抱えている状態やその時の不快感を指し示す言葉です。社会心理学の分野で用いられます。 
このような状況にあるときに、誰もが精神を安定させるために自分の行動や態度を変えようとするといわれています。 
例えば「煙草を吸うことは気分転換になるので良い」という事実と「煙草は百害あって一利なし」という事実があります。
どちらも確かなことではありますが、両方を選択することは不可能ですね。そこで、前者を取って愛煙家のままでいるか後者を選択して禁煙するかのどちらかの行動になる、という訳です。】


慈悲深くて人に共感できる人という、本来のあなたがやっと戻って来た。
奴らの捏造により膨れ上がっていた被害妄想も、今では嘘偽りの無い信頼へとその姿を変えた。
そして、あなたをずっと苦しめていた頭痛の種もなくなった。



さあ、ここまで来たら、そろそろあなたは【真の】問題に立ち向かわねばならない。
その時はもう目の前にまで迫っている。


0 件のコメント:

コメントを投稿